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ビザールギターの音と造り ①フレットについて
ここ数年ビザールギターを調整、修理、改造など手を施していて感じたビザールギターの特徴的なサウンド、また弾き辛さを感じる要因について自分が感じた事をまとめてみました。
これからビザールギターのパーツ毎何度かに分けて記事を書いていきたいと思っていますので興味があれば見て頂けると幸いです。
まず最初にビザールギターを良くも悪くもビザールギターと呼ばせる要因は無数にありますが、サウンド、プレイアビリティ等で一番の要因を作っているものがフレットだと個人的に思っています。
最初はフレットにスポットを当てて書いていきたいと思います。
左がテスコで右が現行のSANKOです。
◯ビザールギターのフレットについて
フレットはギターの弦が接触し、サウンド、プレイ、音程等を司る重要なパーツです。
国産のビザールギターと呼ばれる多くは1960年代製の物が大半で、各パーツまだインターネット等がない時代の試行錯誤の末努力の結晶で素晴らしい物ですが、技術が発達した現代の観点からするとどうしても色々な面で使用し辛い部分があります。
当時のフレットはもちろん例外(Pleasant等はフレットが高く浮きも少ない)もありますが、小さく、低く、細く、柔らかく、タングも突起が少なく指板側も柔らかい故に今現存するビザールギターの8,9割近くがフレットの端、もしく中央が浮いているといっても過言ではありません。
それにより音が詰まったり、弦高を高くしないと弾けない等問題点が多数があります。
サウンド面においてもがありフレットだけが要因ではありませんが浮いてるフレットにより振動が伝わりきらずボヤけた芯のない音になるのではないか等が考えられます。
これらが良くも悪くもペケペケしたビザールギターの音の要因の一つと個人的には感じています。
他にも音程面がただでさえ低過ぎるフレットがさらに使われ、フレットが面になってしまってる物が多く音程が怪しい物が多いです。
ですが逆にこのフレットを打ち替えるだけでサウンド、プレイアビリティもかなり向上し、弦高も詰まりなく現行のギターと同レベルに下げられ、音程面もしっかりするようになり、実用性を持つようになります。
また違う記事でも触れる予定ですが、指板がフラットに近い物が多い事や、指板のRとブリッジのRが合っていない事も弾きづらさの原因だとも考えられます。
これらをフレット交換の際にブリッジに合わせたRを作ってあげると、かなり現代的な感覚でも握りやすくコードも弾きやすくなります。
また現代のフレットをしっかり打ち込み交換すると強烈なビザールギターの個性は残しつつも、クリーン時のペケペケしたサウンドが引き締まったコシのある音、クリアでハイファイな音に生まれ変わってくれます。
音程面においてもフレット交換後しっかり頂点をだしてあげると音程もしっかり整ってくれます。
ビザールギターのフレットを交換すると元の状態が基本的によくない事から良い方向に劇的に変わってくれます。
ビザールギターに求める事は人により様々ですがせっかく買うのだから、スライド以外でも弾きやすく長く使いたい!
人とは被らない個性的なギターを使いたい!
実用的に使えるビザールギターを使いたい!等と考えている方はリフレット済みのビザールギターをお勧め致します。
当店でも日本製のビザールに関してはリフレット後に販売している物もありますので是非そちらを一度試して頂けると幸いです。
ビザールギターの印象が大分変わると思います。
また今お持ちのビザールギターを弾きやすくしたいという場合も対応致します。
また当店ではなくてもたまにデジマート等でもリフレット済のビザールギターが販売されたりする場合もあるのでそちらも狙い目かもしれません。
次回もビザールギターの別のパーツにスポットを当てて記事を書いていくのでよろしくお願いします。
また具体的な数値等も追って追加していたいと思っています。


