YAMAHA SB-1Cについて

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YAMAHA
SB-1C

1968-1971
BOLT ON
TURNER: 4
NECK:Maple
BODY:Katsura
FRET BOARD:Rosewood
NUTS:Plastic?
NUTS WIDTH: 42.5mm
RADIUS:7 1/4
FRET WIDTH:2.0mm
FRET:20F(0F)
SCALE:Short Scale
LENGTH:760mm
PICKUPS:Single coil
NECK PU:11.14
1 VOLUME:(500K)
1 TO:(500K)
CAPACITOR:0.03
SADDLE:Plastic?
3200g
COLOR:Blue,Yellow,Red

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なかなか市場に出回らないYAMAHA SB-1C!
かなり絶妙なシェイプで独創的!

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座って弾くとボディが滑って座って弾き辛いですが60年代製のYAMAHAはいわゆる他のビザールギターに共通するような弾き辛さや音の荒さ等が正直そこまで感じないです。
フレットは時代的に低いですが、ネックの握りも洗練されていて、ビザールギターを抱えた時に感じる全体的の脆さというかオモチャっぽさを感じません。

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他の記事でも触れてますがYAMAHAのギターは全体的に質が高く、ビザールギターでは値段も多少高めですが質はかなり良いと思います。

YAMAHA SB-1Cは日本では”ナスビ”と呼ばれていたり海外では”Flying Banana”と呼ばれてます。
初めてこの名前を知った時かなり衝撃でした。
“フライングバナナ”
カタカナだと字面がヤバいですね。

SB-1Cは1968-1971の販売という事で、
この時代辺りから感覚的にビザールからFender、Gibsonコピーに移り変わるタイミングで国産ギターが一段階全体的に質が上がる印象です。

ペグのつまみの黒プラスチックが格好良い!
ネックはメイプルでボディは定かではないですがおそらく桂あたりになると思います。
要検証です。

ネック周りの雰囲気はかなり良いと思います。
あとスケールに関してはショートスケールです。この時代のビザールベースのほとんどがショートスケールかギターのスケールにベース弦を張った物になります。
※YAMAHA SB-2はミディアムスケールです。
最初の方に記載したようにYAMAHAのビザールベースは国内の60年代ビザールの中では質が群を抜いてる気がします。

個人的な考察では、他の同時代のビザール系の楽器と比べてPUの抵抗値、パーツの質の差は多少はありますが、その点はそこまで明確な音の要因にはならないと思います。
(もちろん影響はありますがビザール系に関して)

それよりも経験上、同時代のビザール系のネックやボディは積層材や合板が多いなか、FenderやGibsonとは材が違いますが”かつら”等のしっかりした木材が使われている事、
あとビザールギターだとほとんどがフレットの浮きがあるのが基本だが、YAMAHAのフレットはしっかり打ち込まれており浮きが少ない事などが、明確な音の違いを作っている気がします。

ショートスケールでも力強く、軽くない、
重心が低い芯のあるビンテージ的な方向性のしっかりした低音を生んでいて現代の音楽でもしっかり使えるポテンシャルを持っていると思います。

Bridge Guitarsで今販売しているので是非弾いてみて欲しいベースです。

Bridge Guitars
タカザワ